ロイヤルエクスプレスを追いかけるために渡道した今回の遠征では、タウシュベツ川橋梁をはじめ北海道各地の鉄道遺構に訪れていました。
まずは初日に訪問した「道の駅あびら D51ステーション」から。
この道の駅がある安平町追分駅にはかつて追分機関区があり夕張炭鉱や幌内炭鉱、空知炭鉱といった道央の炭鉱から積み出される石炭を室蘭港に運び出すための、結節点のような役割を果たしていました。最盛期には多くのSL列車が行きかっていました。
そんな経緯もあり最近KATOから発売された石炭列車のポスターにもあるような長大編成を組んだ石炭貨物やSL定期列車が最後まで運転されるなど何かとSLと縁の深い場所でした。
追分機関区に関してはその後、焼失してしまい保存されていたSLとともになくってしまいましたが、災を逃れたD51がここの道の駅に保管されているんだとか。
千歳駅から車で約30分。
2019年に開業した「道の駅あびら」にやってきました。
屋外にはかつて石勝線を駆け抜けたキハ183の先頭車、通称「スラントノーズ」が1両置かれています。
現役時はオホーツク色だったのですが、この地で保存されるにあたり特急色に再塗装されたそうで。
月1回程度車内見学のために開放されているようです。
キハ183系の後ろには車掌車ヨ3500と通称「ワムハチ」こと有蓋車貨車ワム80000が。
しかもこのヨ3500-4647はSLくしろ湿原号といったJR北海道のSL列車に繋がれていたものなのだとか。
ワムハチ側は客車と行き来できるよう貫通幌がついている特別仕様車なんだとか。
(※現地では貫通幌の付いている車掌車なんてあったんだなーぐらいで見ていましたが、帰ってきて調べてみたらなかなか奥の深い車両でした。)
そして建物の中へ。
かつての追分駅を模した壁には日本遺産「石鉄港」に認定されたことを祝う看板が。
SL倉庫では取材(?)が行われているようだったので、D51アンパンでも食べながら終わるのを待ちます。
食べ終わる頃には取材が終わったようなのでSL倉庫へ。
入り口のドアをくぐるとD51 320が出迎えてくれます。
しっかりとメンテナンスをされているためかテカテカと輝いており今にも走りだしそうな雰囲気です。
いやーカッコイイですねー。
しかもこの施設では唯一の動態保存機で月2回ほど屋外で展示されているのだとか。
SL倉庫にはSL以外にも様々展示品が。
SLの後ろ側にはスイッチャーが。
これで外に出すときは押しているようで。
今度は野外展示されている時に訪れたいです。
道の駅あびら D51ステーション
場所:北海道勇払郡安平町追分柏が丘49-1
営業時間:9:00 〜 18:00(4月〜9月)/9:00 〜 17:00(10月〜3月)